忘れられた良き時代の日本人像。の巻

今朝いつもの月曜と同じように、週刊競馬ブックを買うためにコンビニへ立ち寄った。

すると店の前には私のよく知る人間が座り込んでいたのだ。

不思議に思った私はおはようという挨拶とともに、その事情を尋ねた。

なんでも、彼の使っている銀行のATM取扱時間までの時間つぶしをしていたそうだ。

普通なら店内で立ち読みとなるだろう。

しかし彼は外で待っていた。

そこには彼が店員に迷惑を掛けまいとする、

古き良き時代の日本人像のようなものが垣間見えた。

考えてみれば、彼はここ数年都会暮らしをしていた。

それでも良い意味での古臭さは昔のままだった。

何か嬉しさのようなものが込み上げると同時に、

自分の見失っていたものが見えた気がする。

彼を見習うとともに、もう一度自分自身を見つめ直したい。